健康企業会議(第5回)開催報告
さいたま健康企業会では、5回目の勉強会として、健康経営に取り組む企業を招いた事例発表会を開催しました。
ご登壇いただいた2社様から、健康経営に取り組む中で、うまくいかなかった事やその壁をどう乗り越えたのか、リアルな体験談をシェアしていただきました。
テーマ:やってみてわかった「健康経営の壁」〜現場から見えたリアルと希望の光~
日時:7月13日(月) 18:30〜20:00
会場:ウエスタ川越(川越市新宿町1-17-17)
開催レポート
健康経営に取り組む企業による実例発表①

株式会社 荻野精機製作所
代表取締役
荻野 真也 様
株式会社 荻野精機製作所は、埼玉県蕨市に本社を構える、工業用自動切断機「OGINO SUPER CUTTER」の開発・製造・販売を手掛けるメーカーです。昭和35年の創業以来、国内外の大手メーカー約4,000社へ6,000台以上の納入実績を誇る高い市場シェアを獲得しています。

株式会社荻野精機製作所の荻野真也様からは、健康経営優良法人ブライト500を取得するまでの取り組みや、その過程で直面した課題、そして乗り越えてきた実体験をお話しいただきました。
健康経営を進める中で、最初は「歩く」「食事」「水分補給」など、社員個人の努力に任せる施策を行い、「ブライト500」を2年連続で取得されましたが、3年目になると施策がマンネリ化し、続けられる人だけが続く状態になってしまいました。
さらに、売上増加により現場が忙しくなると、社員は品質・コスト・納期(QCD)を優先し、自分の健康を後回しにするようになりました。

そこで、「社長が決める健康づくり」から「社員が自ら考える健康づくり」へ発想を転換。4~5人のチームを編成し、KGI・KPIを設定しながら、AIも活用して健康施策を自分たちで企画・実践していくことになります。
最初は戸惑いもありましたが、チームで話し合う文化が育ち、徐々に全員が主体的に参加するようになりました。その象徴が、社員から提案された毎朝のラジオ体操です。現在も一日も欠かさず続いており、健康づくりが会社の文化として定着し始めているそうです。
成功だけではなく、現場だからこそ語れるリアルな経験談は、多くの参加者の皆様にとって大きな学びとなりました。
健康経営に取り組む企業による実例発表②

TOMAコンサルタンツグループ株式会社 取締役
TOMA社会保険労務士法人 代表社員
特定社会保険労務士
渡邉 哲史 様
現在、TOMA社会保険労務士法人代表社員としてとして法人全体の業績達成と部下育成のマネジメントのほか、顧問先30社超に対する労務管理指導、クライアントに対する就業規則をはじめとした諸規則作成、働き方改革指導、人事制度構築コンサルティング、セミナー講師等で活躍。中小企業の活性化こそが日本社会全体の活力を生む、と考え、日々尽力している。

TOMA社会保険労務士法人の渡邉哲史様からは、自社でも健康経営優良法人認定を取得しながら、数多くの企業の認定支援を行っている立場だからこその視点で、健康経営の進め方やポイントについて、具体的な事例を交えながら分かりやすく解説していただきました。
「健康経営優良法人認定を取得してからが本当のスタート」という言葉が印象に残りました。認定取得を目的とするのではなく、社員が健康で働き続けられる環境を継続的に整えていくことの大切さを伝えていただきました。
健康診断受診率100%の維持や二次健診の受診勧奨、ストレスチェック、栄養研修、産業医との連携など、自社で実践している具体的な取り組みを紹介。社員の健康づくりを仕組みとして定着させる工夫が数多く紹介されました。

お取り組みで印象的だったのは、毎年1週間の長期休暇取得を推奨する「ワクワク休暇」です。取得者には数万円の手当を支給し、休暇前には業務の引き継ぎや仕事の計画を徹底することで、社員のリフレッシュだけでなく、組織力の向上にもつながっているとのことでした。
また、在宅勤務や短時間勤務制度、同好会活動など、働きやすさや社員同士のコミュニケーションを促進する制度も紹介され、健康経営は福利厚生ではなく、企業の成長を支える経営戦略であることを改めて学びました。
最後に、「健康経営優良法人は、今行っている取り組みを整理し、不足している部分を少しずつ改善することで十分取得を目指せる」とのメッセージが送られました。健康経営をこれから始めたい企業にとって、多くのヒントが得られる大変有意義な講演となりました。
参加者による自己紹介タイム



参加者の皆様から1分づつ自己紹介を行なっていただきました。
勉強会終了後は、30分間の名刺交換の時間を設け、参加者同士の交流や意見交換の場となりました。
参加者の皆様、ありがとうございました。

次回開催のご案内
次回は9月に開催する予定です。
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執筆担当:小林 靖


