健康企業会議(第6回)開催報告
さいたま健康企業会では、6回目となる「健康企業会議」を開催しました。
今回は、株式会社がくどう舎様、株式会社タニタヘルスリンク様の2社にご登壇いただきました。
テーマ:やってみてわかった「健康経営の壁」〜現場から見えたリアルと希望の光~ Part2
日時:9月28日(月) 18:30〜20:00
会場:ウエスタ川越 3階 研修室3(川越市新宿町1-17-17)
開催レポート
健康経営に取り組む企業による実例発表①

株式会社がくどう舎
副社長
金丸 慎一朗 様
業種:放課後児童クラブ(学童保育)の運営
公式ホームページ
https://www.kikkori-gakudousya.jp/
認定:健康経営優良法人2026

株式会社がくどう舎様からは、福祉事業における人材定着や「働き続けたい職場づくり」という視点から始めた健康経営についてご紹介いただきました。
取り組みを始める際に大切にしたのが、「実施する側も、参加する側も無理をしない」という考え方です。
健康診断などの基本的な健康管理に加え、健康習慣アンケート、月1回の健康情報の発信、年1回の運動研修、年度初めに一人ひとりが目標を決める「健康チャレンジシート」などを継続されています。
また、ヨガやヒップホップダンス、バドミントンなど、楽しみながら身体を動かせる企画も実施。
参加を強制するのではなく、「楽しめる人から参加する」というスタンスで、無理なく続けられる健康づくりを大切にされています。
こうした取り組みは健康面だけでなく、職員同士の会話が増えるなど、社内コミュニケーションにも良い変化を生んでいるとのことでした。

健康経営を特別な活動にするのではなく、自社に合った方法で少しずつ、長く続けていく。
中小企業が健康経営に取り組むうえで、とても参考になる実践事例となりました。
健康経営に取り組む企業による実例発表②

株式会社タニタヘルスリンク
営業統括部 法人担当 担当部長
蓑口 明 様
業種:企業・自治体向け健康づくり支援事業
公式ホームページ
https://www.tanita-thl.co.jp/company/kenkokeiei
認定:健康経営優良法人2026(中小規模法人部門(ブライト500)

株式会社タニタヘルスリンク様からは、データを活用した健康づくりと、社員を巻き込むためのさまざまな仕掛けについてご紹介いただきました。
同社では2009年から全従業員を対象とした健康プロジェクトを実施しています。
体組成や血圧、活動量などを、「測る」→「分かる」→「気づく」→「変わる」という循環につなげ、行動変容を促す仕組みづくりを進めています。
特に印象的だったのが、健康づくりを「やらなければならないもの」にしない工夫です。
たとえば、歩数や体組成の測定、アプリの利用などにポイントを付与し、貯めたポイントを特典に交換できる仕組みを導入されています。そして、チーム戦やスタンプラリー、写真投稿、ゲリラ企画などを組み合わせ、ゲーム感覚で楽しみながら参加できる環境を作っているそうです。

健康施策への参加者を「積極層2割・様子見層6割・消極層2割」と捉え、特に「きっかけがあれば動く6割」へのアプローチを大切にしているというお話も印象的でした。
また、歩数、体組成、健康診断、アンケートなどのデータを分析し、施策の効果を「見える化」していることも大きな特徴です。
感覚だけで健康経営を進めるのではなく、データを活用しながら効果を検証し、次の施策へつなげていく事が大切ですね。
今後は、睡眠や女性の健康課題・女性活躍なども重点テーマとして取り組んでいくとのことでした。
まとめ
今回の2社のお話には、それぞれ異なる取り組みがありましたが、共通していたのは、「無理なく続けられる仕組みをつくること」でした。
健康経営は、認定を取得すること自体がゴールではありません。
社員が参加しやすい環境をつくり、自社に合った方法を試しながら、少しずつ改善していく。
そして健康づくりを、社員同士のコミュニケーションや働きやすい職場づくり、生産性向上へとつなげていくという事だと思います。
今回も健康経営に取り組んでいる企業だからこそ語れるリアルな、貴重な事例を共有していただきました。
ご登壇いただきました株式会社がくどう舎様、株式会社タニタヘルスリンク様には、改めて感謝いたします。



参加者同士の交流タイム
発表後には質疑応答も行われ、無関心層へのアプローチ、ポイント制度、リモートワーク時のコミュニケーション、メンタルヘルス、女性の健康課題などについて活発な意見交換が行われました。
企業経営者・担当者だけでなく、医療関係者や学生など、立場を越えて「健康」という共通テーマでつながる交流の場となりました。

今後の開催について
さいたま健康企業会では、健康経営を実践する企業、専門家、研究者、そしてこれから健康経営に取り組みたい方々が継続的につながり、学び合える場として「健康企業会議」を開催していきます。
健康経営は、一社だけで取り組むよりも、さまざまな企業の実践事例を知り、情報交換することで新しいヒントが見えてきます。
ここでの学びが、それぞれの会社や職場での新たな一歩につながれば幸いです。
次回開催や関連イベントについては、さいたま健康企業会の公式LINE等でお知らせいたします。
ぜひ次回もご参加ください。
執筆担当:小林 靖


